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【潰れたネジを開放せよ】なめてしまったネジの対処法と予防策について解説!

家具の組み立てや修理などを行う際に、ネジを回そうとして、ネジの頭が潰れてしまうことがあります。

ネジの頭が潰れると、ドライバーがしっかりと噛み合わず、ネジを回すのが難しくなります。

今回は「頭の潰れたネジを救出する方法」について解説します。

目次

「ネジの頭が潰れる」とはどんな状態を指すのか?

ネジの頭が潰れるとは、ネジの頭の形が平らになったり、変形したりすることを指します。

ネジの頭は、ドライバーで回すための溝や、ネジの締め付けを調整するためのナットが付いています。

これらの形状が潰れてしまうことで、ドライバーがしっかりと噛み合わなくなり、ネジを回すのが難しくなります。

このことを「ネジがナメる」「ネジがなめた」と言ったりもします。

ネジの頭が潰れる原因と、潰さないためのコツ(予防法)について

ネジの頭が潰れるのは、ほとんどが「誤った工具の使い方」が原因です。

  • ドライバーを斜めに当ててネジを回す
  • 力いっぱいにネジを回す
  • 固着したネジを無理に回す

このようなシチュエーションでは、ねじをなめてしまう可能性が非常に高くなります。

ネジをなめないようにするには、『7:3の法則』を意識するのがポイントです。

ネジに工具を押し付ける力が7で、ネジを回す力が3です。

これを機に、ドライバーや六角レンチなどの工具は「ネジを回すためのもの」という固定観念は捨て去り、「ネジに押し付けるもの」と心得ておきましょう。

また、ネジに対して適切なサイズの工具を使っていない場合も、ネジをなめるリスクは高まります。

適切な工具を、適切な方法で使うことによってネジの頭が潰れるのを極力回避することができます。

上記のコツは、すでになめてしまったネジを回すときにも重要なので、ぜひとも覚えておきましょう!

頭の潰れたネジを救出する方法4選

【豆知識レベル】輪ゴムを噛ませる

輪ゴムを噛ませる方法は、最も簡単で手軽な方法です。

輪ゴムの持つ柔軟性と摩擦力によって、ドライバーとネジの頭の噛み合わせが良くなり、ネジを回しやすくなります。

具体的な手順は、以下のとおりです。

①幅の広い輪ゴムを用意する

②輪ゴムをネジの頭の上に置く

③ドライバーを輪ゴムの上から当て、ネジを回す

輪ゴムを噛ませる際は、ネジの頭の形に沿って、きちんと噛ませるようにしましょう。

よくある輪ゴムでは細すぎてネジに密着してくれないため、平ゴムと呼ばれる幅広いタイプの輪ゴムを使う必要があります。

この方法はとてもお手軽ではあるのですが、頭の潰れすぎたネジや、頑固に固着したネジに対しては効果は薄いです。

「これでネジが外れたらラッキー」くらいに思っておいてください。

【脳筋向け】ペンチで挟んで回す

ペンチで挟んで回す方法は、輪ゴムでは回らなかった場合に有効です。

ペンチでしっかりとネジの頭を挟んで、回すようにします。

具体的な手順は、以下のとおりです。

①ペンチをネジの頭の形に合わせて開く

②ペンチでネジの頭をしっかり挟む

③ペンチを回して、ネジを緩める

この方法もお手軽なうえに、輪ゴムが使えないほどに潰れたネジにも対応できます。

どの家庭にもペンチぐらいはあるはずですので、専用の道具をわざわざ買いに行く必要がないというのもメリットです。

ただし、周りの素材を痛めてしまうリスクがあるため、なるべく傷付けずに外したい場合にはあまりおすすめできません。

また、ネジの頭をペンチでしっかり掴むのは大変なため、作業自体もかなり苦労することを覚悟しておくべきです。

【コスパ良し】ネジ外し剤を使う

ネジ外し剤は、輪ゴムやペンチでは回らない、比較的潰れてしまったネジに有効です。

ネジ外し剤は、ネジとドライバーの隙間に入り込み、摩擦を増加させます。これにより、ネジが回しやすくなります。

輪ゴムの方法と原理は同じですが、より簡単に強力な摩擦力を生み出します。また、ペンチで外す方法のようにネジの周りを傷つけてしまう心配もありません。

具体的な手順は、以下のとおりです。

①ネジの頭にネジ外し剤を塗る

②ネジ外し剤をネジ頭の全体になじませる

③ドライバーでネジを回す

コイツには何度か助けられたことがあるため、個人的にかなりオススメのアイテムです。

液剤であるため汎用性が高く、ネジの種類を選ばず使うことができるのも魅力です。

ネジ外し用の工具を買うよりも断然安く、ワンコインで購入することができます。幅広の輪ゴムを買いに行くぐらいなら、こちらを選んだほうが絶対幸せになれるハズ。

ネジ外し剤を常備している家庭は少ないでしょうから、新たに購入する必要はありますが(あまり使用頻度が高いものではないため)一度購入してしまえばしばらくの間使うことができます。

液状であるため、木材など染み込みやすいものに対して使う場合にはタレないように注意が必要です。

【高いけど最強】ネジ外し工具を使う

ネジ外し工具とは、なめたネジや錆びて固着したネジを回すための工具です。これを使うのが最も確実な方法といえます。

有名なネジ外し工具として、株式会社エンジニアが販売する『ネジザウルス』シリーズがあります。

ネジザウルスは、ネジの頭を噛み込んで回すため、ドライバーがしっかりと噛み合わないなめたネジや、錆びて滑りやすいネジでも回すことができます。

バリエーションも豊富で、多くのネジに対応しています。ただ、モデルごとにいくつか注意すべきポイントがあります。

決して安い買い物ではないため、間違って購入しないよう各モデルごとの要点をまとめておきます。

ペンチ形状の『ネジザウルス』

ネジザウルスの標準的なモデルです。ペンチのような形状からイメージできるように、ネジの頭を掴んで回す工具です。

一般的なペンチと異なるのは先端の造りで、ネジの頭を掴むのに最適なカタチをしています。

ネジ周りにダメージを与えにくいようにも考慮されている親切設計です。

この専用設計により、一般的なペンチやプライヤーとは比べ物にならないほど、ガッチリとネジをホールドしてくれます。

ネジの頭自体を掴む仕組みなので、プラスネジやマイナスネジ、六角ネジ、特殊ネジなど…頭が掴めるものならどんな種類のネジにも対応する優れモノです。

また、ネジがどんなに潰れていたとしても関係なく使えます。

このモデルの注意点としては、表面から頭が出ているネジにしか使えないということ。

「皿ネジ」と呼ばれる、頭がフラット形状のネジだと掴むところが無いので使えません。

ただ、ネジザウルスシリーズの第1弾であることからも分かるように、汎用性が高いので日曜大工をすることが多い人は1本持っていてもいいかもしれません。

価格は2000円前後と中々のお値段ですが、プロ・アマ問わず評価が高い間違いのない逸品ではあります。

ドライバー形状の『ネジザウルスバズーカ』

ドライバー形状のネジザウルスです。

ペンチタイプのネジザウルスとは異なり、皿ネジなどに頭が平らなネジにも使う事ができます。

ぱっと見は普通のドライバーと同じように見えるのですが、先端の形状に工夫がされており、一般的なドライバーよりも角度(テーパー)が大きくなっています。

この違いにより、損傷の激しいネジにもカッチリと嵌まることができるようです。

これ以上の説明は私の画力では難しいため、詳しく知りたい人は下記の動画を御覧ください。

使い方は通常のドライバーと同じです。ネジの頭に「ネジザウルスバズーカ」の先端を押し当てて回すだけです。

完全になめきった頭のネジ(通称:パパ活女ネジ)でも、ドライバービット(棒の部分)をハンマーで打ち込むことで、ネジとネジザウルスバズーカをガッチリ密着させることができます。

購入時に注意すべきポイントとしては、ドライバービット(棒)だけ買っても使うことができないということ。

セット品ではなくバラ売りで購入する場合は、ドライバービットを装着する『バズーカグリップ』もしくは『ネジザウルスGTドライヴ』を買い忘れないようにする必要があります。

この製品のデメリットは、ネジの大きさに合わせたドライバービットを用意する必要があるということです。

どんなサイズのネジにも対応できるようにするには、色んな種類のビットを取り揃えて置く必要があるため、購入費用がかさんでしまいます。

プロであれば良いかもしれませんが、素人であれば他の方法を試して「どうしても無理だ!」という状況になるまで購入は控えておいてもいいかもしれません。

六角穴ボルトに使える『ネジザウルスモグラ』

六角穴付ボルトを回すためのネジザウルスです。

大まかな仕組みや使い方は、上で説明した『ネジザウルスバズーカ』と同様です。

このモデルの特徴的なポイントは、先端がドリル形状になっていることです。

このドリル形状により、バズーカのようにハンマーで叩かなくても、ビット回せば回すほど六角ネジにガチッと食い込んでくれます。

自転車の整備をすることがあるなら、イザというときのために持っておいても損はないかもしれません。

また、このモデルには裏ワザもあります。

ドリルを使ってネジに穴を開け、そこにネジザウルスモグラを食い込ませると、六角穴以外のどんな種類のネジだろうと回すことが出来ます。

購入時に注意すべき点はバズーカ同様、ビット(棒)だけ買っても意味がないということです。専用グリップもしくは電動工具のいずれかが必要となります。

さらに、裏ワザを使いたいのなら、電動ドリルも必須となりますのでご注意を。

まとめ

今回は「頭の潰れた(なめた)ネジを救出する方法」について解説してきました。

頭の潰れたネジを回すためには、

●輪ゴムを噛ませる(お手軽だが効果が薄い)

●ペンチで挟んで回す(試しやすいが作業が大変)

●ネジ外し剤を使う(コスパは良いが、買いに行く手間がある)

●ネジ外し工具を使う(一番確実だが、お金が掛かる)

…などの方法があります。

どの方法が適しているかは、ネジの潰れ具合や、ネジの形状によって異なります。

一番確実なのは「ネジ外し工具を使う」という方法ですが、工具を新たに買うのにはお金が必要です。

仕事やDIYで使う機会があるのであれば迷わず購入すべきでしょうが、きっと多くの人は「なめたネジを外す」なんて作業は滅多にしないはず。

なので、まずは「輪ゴムを噛ませる方法」や「ペンチで挟んで回す方法」などの手軽な方法を試してみて、どうしても外せない場合はネジ外し剤やネジ外し工具の購入を検討してみてください。

あと、ネジを外す際は『7:3の法則』を忘れないようにしましょう。

なめいているときは7:3といわず、9:1ぐらいのパワーバランスでもいいかもしれません。


当サイトは「開放」をコンセプトとしています。

今回紹介したもの以外で、効果的なネジ外しの方法やアイデアがありましたら、コメント欄にて知識を開放をして頂けると幸いです。

扱ってほしいテーマがある場合も、ぜひコメント欄までよろしくお願いします!

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