MENU

【龍が如く】主要キャラ刺青の意味・込められた想いを徹底解説!桐生・真島・大吾・冴島・春日の生き様を背中に刻む

カプコンの人気ゲーム『龍が如く』シリーズの代名詞ともなっているのが、刺青(入れ墨)の披露シーンです。

各キャラが豪快に上着を脱ぎ捨て、上半身を開放するこの場面は、水戸黄門で格さんが悪役に印籠を見せ付けるシーンにも似た爽快感・高揚感をおぼえてしまいます。

同シリーズの登場人物たちは、それぞれに個性的な刺青(入れ墨)を背負っています。

その刺青は、単に見栄えだけでなく、彼らの生き様や信念を象徴するものでもあります。

今回は『龍が如く』シリーズにおいて、登場する機会が多い主要キャラ5人の刺青について紹介します。

目次

桐生一馬の刺青は「応龍」

画像引用:【龍が如く0~7】歴代刺青披露シーン集まとめ【24人分】

まずは、龍が如くシリーズで長らく主人公を務める桐生一馬(きりゅうかずま)から。

クールな性格ながら正義感が強く、義理人情や仁義を大切にする任侠道の鑑(かがみ)ともいうべき存在です。

また人間としての器も大きく、腕っぷしの強さについても作中最強クラスであり、瞬く間に東城会4代目会長まで登り詰めています。

そんな桐生一馬の刺青は、「応龍(おうりゅう)」です。

龍は力強さや勇気、運気向上などの象徴とされており、和彫りでは最も人気のあるモチーフの一つです。

そんな龍の中でも、桐生の背中に彫られている龍は、中国の古代神話に登場する「応龍」とよばれるものです。

この応龍というのは四霊(龍・鳳凰・麒麟・亀)と呼ばれる神獣の一種であり、天地を行き来することができるほか、水を蓄えて雨を降らせる能力があるとされています。

神話においては、中国最初の皇帝となった黄帝(こうてい)に仕えており、敵対する蚩尤(しゆう)との決戦では嵐を起こして、黄帝軍を勝利に導いたとされます。

しかし、蚩尤との争いで殺生を行ったため、邪気を帯びてしまい神々の住む天へ登ることが出来なくなってしまいます。

画像引用:Wikipedia

それ以降、応龍は中国南方へ隠棲することとなりますが、これにより南方以外の土地には雨が降らなくなってしまい、人々は干ばつに悩まされるようになりました。

桐生も(真実は違いますが)、自らの所属する東城会の「親」ともいえる存在である、2代目会長・堂島宗兵(どうじまそうへい)を殺したとされ、組織を追放されています。

また、東城会を離れた後は沖縄に移住したり、桐生不在の東城会が弱体化したりと、応龍の伝承になぞらえたストーリーとなっています。

真島吾郎の刺青は「般若の面」と「椿」と「白蛇」

画像引用:【龍が如く0~7】歴代刺青披露シーン集まとめ【24人分】

次に紹介するのはシリーズ随一の傾奇者である、真島吾朗(まじまごろう)です。

彼は東城会直系「真島組」の組長であり、主人公である桐生の兄貴分でもあります。

東城会イチの武闘派極道として恐れられ、「嶋野の狂犬」という異名を持ちます。

元々は常識人っぽいキャラでしたが、その壮絶な過去が影響し、誰よりも狂った生き方を望むようになります。

そんな真島の刺青は「般若の面(はんにゃのめん)」「椿(つばき)」「白蛇(しろへび)」です。

イメージの異なる3つのモチーフを用いることで真島のアンバランスさが強調されています。

般若の面

画像引用:Wikipedia

般若(はんにゃ)は、本来は仏陀の智慧を表す抽象的な概念ですが、日本の伝統芸能である「能」においては恨みと嫉妬に狂う女性の怨霊を指します。

後者は、二本の長い角を生やした鬼女であり、髪の毛は乱れ、鬼気迫る表情をしています。

また般若の面は、上半分が眉根を寄せた悲しげな表情であるのに対し、下半分では大きく開かれた口が激しい怒りを表しており、怒りと悲しみを抱えた鬼女の心の二面性を表現しているとされます。

椿

画像引用:Wikipedia

椿(つばき)は、日本の春を代表する花であり、華やかさや繁栄、富などの象徴とされています。

椿は寒い冬を乗り越えて春に美しい花を咲かせることで知られており、困難に立ち向かう強さや、夢や目標を叶えるなどの象徴としても用いられます。

一方で、椿の花はヘタからポトッと落ちる様が人の首が落ちる様子を連想させるため「忌み花」とされていたり、「年を経たツバキは化ける」という言い伝えが日本各地に残っていたりもします。

白蛇

ヘビは世界各地において「生と死の象徴」「豊穣の象徴」「神の使い」として古くから信仰の対象とされます。

なかでも白蛇は、その希少性から特別な存在とみなされ、日本においては長寿や幸運、富の象徴となっています。

また、蛇に関する諺(ことわざ)として「蛇の生殺しは人を咬む※」というものがありますが、若き日の真島が受けた地獄のような仕打ちの顛末と重なるところもあります。

※…さんざんひどい目にあわせ、とどめを刺さずに放っておくと、後で仕返しを受けることになるということ。

堂島大吾の刺青は「不動明王」

画像引用:【龍が如く0~7】歴代刺青披露シーン集まとめ【24人分】

続いては、東城会6代目会長である堂島大吾(どうじまだいご)です。

若い頃は桐生の元舎弟でしたが、実父である堂島宗平を桐生に殺されたことや、組織の弱体化、自身の服役などが重なり、自暴自棄な性格を送っていました。

しかし、桐生とのわだかまりも解け、自身が組織を立て直すという自覚も芽生えたことから、6代目会長として東城会を率いていくことになります。

初めの頃はその重責に苦しむ日々が続いたものの、数々の修羅場を掻い潜ることにより、最終的に東城会不動のトップとして長らく君臨しています。

そんな堂島大吾の刺青は「不動明王」です。

画像引用:Wikipedia

不動明王は、密教の守護仏であり、怒りの表情を浮かべていることが多いことから、「怒れる仏」とも呼ばれています。

不動明王は、一切の悪を断ち切る力を持つとされており、魔除けや厄除け、災難の防止などの意味合いで用いられます。

また、不動明王の持つ不動心は、困難に立ち向かう強さや、信念を貫く力を象徴するモチーフとしても人気があります。

また、堂島大吾の不動明王は「龍が巻き付いた剣」を持っています。

画像引用:Wikipedia

この剣のことを「倶利迦羅剣(くりからけん)」、龍のことを「倶利伽羅龍王(倶利伽羅龍王)」といい、作中では大吾が桐生に並ぶほどの器の持ち主であることを暗示しています。

冴島大河の刺青は「虎」と「笹」

画像引用:【龍が如く0~7】歴代刺青披露シーン集まとめ【24人分】

続いては東城会直系「冴島組」組長の、冴島大河(さえじまたいが)です。

冴島は、かつて自身が起こした事件から「極道18人殺し」の異名を持ち、桐生と並ぶほどの伝説となっています。

大柄かつ屈強な体格の持ち主で、通常の倍の大きさの熊を素手で仕留めたり、自らに突っ込んでくる自動車を受け止めたりと、常人離れの怪力を誇ります。

一方で、両親を亡くす前は教師を志しており、渡世の父である笹井の穏健かつ人情深い影響もあってか、厳つい外見に反して温厚かつ面倒見の良いところが随所で見受けられるなど、人情味溢れる人物でもあります。

そんな冴島大河の刺青は「虎」と「笹」です。

虎は、百獣の王と称される猛獣であり、勇気や権力、勝利などの象徴とされています。

画像引用:Wikipedia

和彫りでは、力強さや威厳を表すモチーフとして人気があります。

冴島の場合は、恩人である笹井(笹)と自ら(大河=タイガー)の縁を表すものとなっています。

また「竜虎相搏つ」という言葉があるように、桐生(龍)と双璧をなすほどの絶大な力を持っていることを示唆しています。

春日一番の刺青は「龍魚」

画像引用:【龍が如く0~7】歴代刺青披露シーン集まとめ【24人分】

続いては、龍が如く7から新たな主人公を務める、春日一番(かすがいちばん)です。

冷静沈着な桐生とは対象的に、ファンキーな見た目と人懐っこい性格が魅力のキャラクターです。

ソープランドで誰の子かも分からず産まれ落ちたり、殺人の濡れ衣を被って18年も服役したり、挙げ句には出所直後に親のように慕っていた組長に銃で打たれたりと散々な人生を歩みますが、多くの人を魅了してやまないカリスマ性があります。

そんな春日一番の刺青は「龍魚(りゅうぎょ)」です。

画像引用:r4g.jp

龍魚は、古代中国では、龍と魚が合体した神聖な生き物として崇拝されていました。

龍魚は、その力強さや勇気から、勝利や成功を象徴するモチーフとして用いられます。

鯉が滝を登って龍になる途中の姿であることから、作中では春日が桐生のような「龍」に成り上がろうとしていることを暗示しています。

また、桐生の親友である錦山と同じ声優であることから、錦山の刺青へのオマージュ要素も含まれています。

いずれにしても、春日はこれからさらなる飛躍を果たすキャラクターになるでしょう。

まとめ

今回は『龍が如く』シリーズを通して、登場する機会が特に多いキャラクター5人の刺青について紹介してみました。

どのキャラも魅力的なので、ゲームやYouTube動画などでぜひチェックしてみてください。

各作品ごとの登場キャラの刺青についても別記事で取り挙げる予定ですので、「この作品についてまとめて欲しい」「このキャラについて紹介して欲しい」などの要望があれば、コメント欄までお願いします。

当サイトは「開放」をコンセプトとしています。

今回紹介したもの以外で、面白い都市伝説やエピソードがありましたら、コメント欄にて知識を開放をして頂けると幸いです。

扱ってほしいテーマがある場合も、ぜひコメント欄までよろしくお願いします!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次