MENU

【クルマ版AED】瀕死のバッテリーを蘇らせてくれる「ジャンプスターター」が優秀過ぎるゥ!

あなたはクルマの「バッテリー上がり」に困ってしまった事は無いだろうか?

私はある。

それも一度や二度ではなく、記憶にあるだけでも生涯で5回以上は経験している。

バッテリー上がりは大抵の場合、急いでいる状況で起きることが多い。

会社や待ち合わせに遅れそうな時にエンジンが掛からないという状況は、もはや絶望でしかない。

今回はそんな「バッテリーが上がってしまった時」にガチで使える神ツールを紹介しよう。

車を持ってる人なら、絶対に損はしない内容なので是非ともチェックして欲しい。

目次

瀕死のバッテリーに命を吹き込む「ジャンプスターター」

ジャンプスターターとは、車のバッテリー上がりを復旧させる充電器(モバイルバッテリー)である。

コレさえあれば、救援を待つことなく自力でバッテリーを復活させることが出来る。

寿命を迎えた(完全放電した)ものを蘇らせるのは流石に無理だが、大抵のバッテリー上がりならコイツで対応可能だ。

ほぼ◯にかけの状態から生き返らせる…という観点からみると、これはもはやクルマ版のAED(除細動器)なのである。

そんなジャンプスターターの「何が凄いのか?」を、以下で具体的に説明していく。

ここがスゴイ①助けを呼ぶ必要が無い

バッテリー上がりの解決策として皆がパッと思いつくのは、おそらく以下の2つだろう。

●ブースターケーブルで他の車から電気を貰う

●保険会社や販売店にロードサービスを依頼する

しかし、これらの方法は助けてくれる人(車)がいないとどうしようもない。

先にも言ったように、バッテリー上がりは切羽詰まっている状況で起きることが多い。

周囲に助けてくれる車がいない、渋滞でロードサービスが一向に到着しない…なんてなったら、もはや唇を噛み締める事しか出来ない。

いくら車にケーブルを積んでようが、いくら手厚い保障に加入していようがお手上げなのだ。

一方、ジャンプスターターなら誰かの助けは一切不要―。

バッテリー上がりを自分一人で解決することができるのである!

ここがスゴイ②使い方もカンタン

使い方はバッテリーのターミナルに端子を繋いで電源を入れるだけ。

あとはいつも通りにエンジンを掛ければ、作業は完了だ。

ブースターケーブルを使うよりカンタン。

私も初めて使う時は恐る恐るバッテリーに繋いでいたが、それ以降は2〜3分でスムーズにエンジン始動できるようになった。

仮に誤った使い方をしても事故が起きにくいという点も、個人的にはブースターケーブルより優れていると感じる。

多くの製品に逆接続保護機能(安全装置)が搭載されているため、ケーブルを逆に繋いでしまった場合は電気が流れない仕組みとなっているからだ。

日立製ジャンプスターターの安全機能について
日立公式サイトより引用

これにより、バッテリーのショートや電装系部品の破損を未然に防いでくれるというわけだ。

ただし安全装置も全てのケースに対応出来るわけではないので、まずは正しい使用方法を覚えておくべし!

ここがスゴイ③コンパクトかつ多機能

エーモン(amon) 4827
エーモン公式サイトより引用

そもそもバッテリー上がりは滅多に起きない。

いざ起きたら困るものの、その頻度自体はそうそう有るものでは無い。

そんな「もしも」のためにスペースを喰う物を車内に常備するのはシンドい。

実際、ブースターケーブルは意外と置き場に困る。

画像はイメージ

その点ジャンプスターターであれば、比較的コンパクトかつ軽量なのでさほど邪魔にならない。

製品によっては他の用途に役立つ機能も搭載されているため、ただ積んでおくだけの「お守り」にならないのも嬉しいポイントだ。

バッテリー充電以外の主な機能について

●スマホ等のモバイルバッテリーとして使える

●懐中電灯(ライト)として使える

●タイヤに空気が入れられる

※これらの機能の有無は製品により異なります。

ジャンプスターターを買う時、ココは押さえておけ!

「リチウムイオンバッテリー型」は、炎天下の車内には置けない

現在のジャンプスターターの主流は、リチウムイオン電池が内蔵されているタイプだ。

しかし、このタイプは車内に年中置きっ放しは原則出来ない。

理由は温度だ。

炎天下では車内の温度が急上昇するため、ジャンプスターターが故障したり、内蔵バッテリーが膨張してしまう可能性がある。

最悪の場合、バッテリーの破裂や出火のおそれもあるため注意が必要だ。

愛車が燃えたりしては元も子も無いので、夏の時期はクルマから降ろしておくのが無難だろう。

とはいえ、リチウムイオンタイプは数多くの製品が販売されており、選択肢が豊富なのも確かだ。

・コスパの良い製品が欲しい

・多機能な製品が欲しい

このような人には、リチウムイオン電池型のジャンプスターターが向いているだろう。

端子を繋いでからバッテリー復旧まで一瞬で完了することが出来るため、作業に時間を掛けたくない人にもおすすめだ。

「キャパシタ型」は高温に強いが、使い勝手は落ちる

近年、リチウムイオンタイプとは全く異なる仕組みのジャンプスターターも登場している。

それがキャパシタ(コンデンサ)を用いるタイプである。

この方式は、カーバッテリーに僅かに残っている電気をキャパシタに溜め込み(吸い取り)、それを一気に放出することでエンジンを始動させる。

よって、キャパシタ型のジャンプスターターは電池を必要としない。

LUFT公式サイトより引用

高温下でもリチウムイオンタイプのように破裂・発火する心配が無く、低温〜高温まで幅広い温度域で使用できる。

製品寿命も10年以上と、リチウムイオン型と比べて2〜3倍ほど長寿命といわれている。

デメリットは、カーバッテリーに残っている電気が少ない場合は電気を溜めるのに時間が掛かってしまう点。

バッテリー内蔵式のように充電開始して即座にエンジンが掛かるわけではなく、早くとも5分位は待つ必要がある。

カーバッテリーの状態によっては、必要な量の電気が溜まらず、エンジン始動ができない可能性もあるようだ。

その際は他の車やモバイルバッテリーから電気を貰う必要があるのがやや面倒だ。

また(内蔵バッテリーが無いので)スマホの充電や空気入れなどの機能は無く、価格もリチウムイオン型と比べて割高な印象だ。

とはいえ、リチウムイオンの発火が不安な人や、ジャンプスターターを車内に常備しておきたい人にはおすすめな機種といえるだろう。

忖度一切無し。オススメのジャンプスターターがコレだ!

んじゃ、結局どのジャンプスターターが良いのか?

多くの製品を比較検討したところ、おすすめは「1択」という結果になった。

なお完全な独断と偏見で選んでいるので、実際に購入する際には色々比較してみて欲しい。

ベストバイは、日立の「バッテリーポータブルパワーソース PS-16000 RP」

数有るジャンプスターターのなかで一押しはコレ。

HITACHI(日立)のリチウムイオンバッテリー型のジャンプスターターだ。

日立公式サイトより引用

国産の有名メーカーの製品という、面白くもなんとも無い結果である。

本当は「無名の掘り出し物」的な製品を紹介したかったのだが、総合的にみるとコイツが一番コスパが良さそうだった。

おすすめポイントを以下で解説しよう。

サージプロテクト機能により電装系を保護

日立公式サイトより引用

この製品には「サージプロテクト」というガチ有用な機能が搭載されている。

Amazonでかなりの数の製品を見漁ったが、この機能が確認できたのは日立製だけだった(業務用ジャンプスターター除く)

サージ電圧(電流)とは、ジャンプスターターが放電する時に瞬間的に発生する高電圧(電流)のこと。

このサージ電圧が余りにも高いと、車両の電子回路が破壊される場合があるそうだ。

【公式】E-DIRECT イーダイレクト...
高級車が一瞬で故障!知らないとコワい、『サージ電圧』とは?|【公式】E-DIRECT イーダイレクト ー国産車... こんにちは!杉浦です。 バッテリー交換って、いったい1日に全国で何台行われているんでしょう? か|インディゴバッテリー総輸入元 株式会社イーグルライン。大手自動車メ...

その点、この製品ならサージ電圧を上手くカット(制御)して、クルマの電装系を保護してくれる。

とくに高年式の車は電装系の高度化が進んでいるため、コンピューターがぶっ壊れた場合のダメージ(修理費)がデカい。

この機能が無いからといって必ずしも車が故障することは無さそうだが、転ばぬ先の杖としてはかなり安心だ。

ちなみに「サージアブソーバー」という製品でも代替は可能だが、別途4000〜13000円ほどの追加出費が必要となる。

リン酸鉄イオンリチウム電池は長寿命かつ安全性が高い

『【2024年8月】リン酸鉄リチウムのポータブル電源おすすめ6選!比較』より引用

この製品に内蔵されている「リン酸鉄イオンリチウム電池」は、経年劣化が少なく寿命が長いのが特徴だ。

一般的なリチウムイオン電池の寿命が3〜5年とされているのに対し、この電池は理論上10〜30年は使用可能とされている。

これはキャパシタ型と同等か、それを上回るほどの長寿命だ。

本体価格は3万円弱と中々高価だが、海外の廉価品は内蔵バッテリーが2年ほどでダメになることもあるので、長い目で見ればそこまで高い買い物でも無いだろう。

またリチウムイオン電池の中では高温にも強く、発火や破裂の可能性が最も低いという特徴も持つ(ただし45℃以上での保管は不可)

キャパシタ型のように車内保管は出来ないものの、うっかり置きっ放しにしてしまった時のリスクは一般的な製品よりもかなり抑えられている。

PROTO総研『2030年の自動車業界を展望する 「電動化はどこまで加速するのか」後編 』より引用

IP63等級の防塵・防水性能

日立公式サイトより引用

ジャンプスターターは屋外で使われるシチュエーションが多いと思われる。

天気が良い時もあるだろうが、なかには雨の時に使わざるを得ない状況もあるだろう。

そんな時、雨濡れでジャンプスターターが壊れてしまった…なんてのはハナシにならない。

その点、PS-16000には”IP63″というしっかりした防塵・防水性能が与えられている(ただしケーブルは非防水仕様)

ココは意外な盲点のようで、他社製品で防水機能が有るものはそう多くはない。

悪天候でも使えるジャンプスターターというのは、非防水の製品と比べてかなり魅力的といえそうだ。

バッテリー交換時のバックアップ電源としても使える

日立公式サイトより引用

バッテリー交換で古い物を外して新しい物と入れ替える際、僅かではあるが電気が供給されない時間が発生してしまう。

この間に時計の時刻設定や、ナビの登録情報、パワーウインドウのオート機能などの個別設定がリセットされてしまう可能性がある。

もちろん再設定すれば元の状態に戻せるのだが、車種によっては作業がかなり面倒だったりする。

また車のCPU(コンピューター)も初期化されてしまうと、アイドリングが不安定になったり、各種警告灯が点灯したりとかなり厄介だ。

そんな時は「バックアップ電源」を使うことで、これらの問題を解消することができる。

このジャンプスターターは、バッテリー交換時のバックアップ電源としても利用することができる。

日立公式サイトより引用

あらかじめバックアップ電源を繋いでおけば、車両への電源供給が絶えず行われるため、車両設定がリセットされてしまう心配がない。

バックアップ電源単体でも販売されているが、PS-16000にはこの機能がプリセットされているため別途購入する必要が無い。

説明書がしっかりしており、誰でも使える

日立公式サイトより引用

ジャンプスターターは作業上、どうしても車のバッテリーにアクセスせざるを得ない。

だが、素人がバッテリーを弄るのは何となく恐ろしい気がしてしまう。

クルマに詳しくない人間がヘタに手を出したら「⚡️ビリッ!!」なんて感電したり、車をオシャカにしてしまいそうな恐怖がある。

そこで重要になってくるのが「説明書」の存在だ。

説明書が分かり易ければ、手順を間違えたり、間違った使い方をしてしまう可能性はグッと低くなるだろう。

逆に、意味不明な日本語で書かれた説明書が同梱されていた場合は不安しか無い。

画像はイメージ

正しい作業手順が分かりにくいだけでなく、製品自体の品質にも疑念を抱いてしまう。

その点、PS-16000の取説は「さすがジャパンクオリティ」とも言うべき完成度だ。

作業手順から使用上の注意点まで、図解入りで丁寧に説明してくれている。

PS-16000の取扱説明書(一部抜粋)
日立公式サイトより引用

もちろんカスタマーサポートセンターも開設されており、アフターフォローも万全だ。

まとめ

日立製ジャンプスターターの惜しいところ

他の製品と比べてみると、日立の「バッテリーポータブルパワーソース PS-16000 RP」には欠点がほぼ見当たらない。

価格は確かに高いが、性能・機能ともに優れているため、意外にコスパは良い印象だ。

強いて言うなら…、

①タイヤの空気入れにもなるシェル製「SL-AC001JP」

②車内保管可能なキャパシタ型

コレらが少し羨ましいような気もするが、①に関してはガソリンスタンドの空気入れで事足りるし、細かい空気圧設定も出来ないので今回候補からは外した。

一方、②の車内保管可能という点についてはかなり魅力的だ。

しかし個人向けのキャパシタ型ジャンプスターターは、PS-16000のような以下の機能は持ち合わせていない。

・サージ保護機能

・防塵防水機能

・バックアップ電源機能

よって今回はPS-16000に軍配を挙げたが、キャパシタ型の「炎天下でも車内に置ける」というのは確かに捨てがたい強みだ。

というのも、バッテリー上りは秋・冬に多い印象だが、実は夏場の件数も多いからだ。

クルマに積みっ放しにしておければ、オールシーズンを通して出先でのバッテリー上りに対応できる。

PS-16000も高温に強いバッテリーを搭載しているものの、メーカーが推奨する保管温度の上限は40℃だ。

なるべく日が当たらない場所に置いたとしても、真夏であれば確実にこの温度は超えてくるだろう。

よって、日立製ジャンプスターターの最大の欠点は「車内保管が出来ない」ということになるだろう。

「PS-16000」×「小型クーラーボックス」の組み合わせが最強!

大金叩いてジャンプスターターを買ったのに、自宅に置いてきたので使えない…という状況はかなり悔しい。

なんとかして、PS-16000を車内に置けないだろうか?

そこで私は考えた。

車内に40℃以下の場所をつくれば良いのだ。

クーラーボックスの中にジャンプスターターを入れておけば、直射日光や車内の高温に晒されることもない。

クーラーボックスに保管するからといって、毎回保冷剤を入れて冷やしておく必要はない(結露するので逆に保冷剤は入れない方が良いかも)

あくまで、そのまま常温庫として使うのだ。これなら管理が面倒くさいということもない。

逆に冬場は冷え過ぎることもないため、内蔵バッテリーの容量低下も防ぐことができて一挙両得だ。

肝心なのがクーラーボックスの種類とサイズ選び。

クーラーボックスにはソフトとハードの2タイプあるが、より断熱性能の高いハードタイプをおすすめしたい。

サイズは(邪魔にならない)小型なものが良いが、3リットル以下だとジャンプスターターが収まりきらない可能性があるため5リットル程度がおすすめだ。

ボックス内部の空いている空間には作業手袋を入れておくと作業する時に便利だろう。

それでも若干スペースが余るが、この空間は(水遊びなど)真夏の車内にどうしてもスマホやタブレットを置いていきたい時の置場として活用できる。

当然ながらこの保管方法はメーカー非推奨のため、実際に行う場合は完全自己責任でお願いしたい。

なおPS-16000の場合は比較的安全なバッテリーが内蔵されているが、他の製品では高温や衝撃で発火・破裂のリスクが高くなることにも注意して欲しい。

それではご機嫌なカーライフを!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次