トイレの中に充満するオシッコ臭…。
「掃除はしているはずだけど、なぜだか匂う」なんてことはありませんか?
今回はそんな「おしっこ臭いトイレ」から、あなたを解放する方法をお伝えします!
トイレがおしっこ臭いのは「アンモニア」が原因
「小便臭」の主な原因は、おしっこの中に含まれる尿素が細菌によって分解されることで発生するアンモニアです。
アンモニアは人体に有害なガスであり、刺激臭もありますので、人間の鼻はこれを敏感に察知します。
排泄直後の尿にはほとんどアンモニアは含まれていないため、トイレの臭いはほとんどありません。
しかしどんな人でも、どんなに気をつけていたとしても、少なからずオシッコの飛沫が便器や床などに飛び散ってしまいます。
この飛び散った尿が放置されると、細菌が繁殖してしまい、あの嫌なアンモニア臭が発生するというわけです。
こまめな掃除や、オシッコの仕方次第で臭いは軽減される
自分で言っておいて何ですが、オシッコ臭の原因が「アンモニア」だということは誰もが知っていることです。
「どうすればアンモニア臭を無くせるのか?」
これが、皆さんが最も気になるポイントだと思います。
そんなわけで、ここからはアンモニア臭軽減のための対策について解説していきます。
対策その1 トイレをこまめに掃除する
トイレの清掃が不十分だったり、サボったりすると、便器の周囲に飛び散った尿が長時間放置されることなります。
結果として、細菌の増殖が進行し、アンモニア臭をより強く感じるようになってしまいます。
裏を返せば、こまめにトイレを掃除することで、この悪臭を軽減することができます。
オシッコの飛沫は思わぬところにまで飛び散りますので、掃除をする時は便器の裏側や床、壁など、トイレの全体を行うようにしましょう。
アンモニアは水に溶けやすい性質を持っていますので、掃除は乾拭きではなく、トイレクリーナーや固く絞った雑巾などを使って「濡れ拭き」をするのが効果的です。
対策その2 こまめに換気する
トイレの換気が不十分な場合にも、アンモニア臭がトイレ内に蓄積されやすくなります。
アンモニアは常温常圧の環境下では気体なので、換気をすることで新鮮な空気と入れ替えることができます。
なので、用を足した後は窓を開けたり、換気扇を回すようにするのもニオイ対策には有効です。
自宅のトイレが24時間換気であれば、ずっと回しっぱなしにすることをおすすめします。
オシッコの仕方を見直す
そもそも、おしっこ臭はトイレに飛び散った尿が原因です。
なので、なるべく飛び散らないようにトイレを利用することが大事になります。
立って用を足さない
例えば、立って用を足すのではなく、便座に座って用を足すというのはかなり有効です。
周囲への飛び散り具合が全然違ってきます。
勢いよく出さない
シャーーーッ!…と勢いよくぶっ放すのではなく、チョポポポ…と大人しめに排泄を行うのもニオイ対策には効果大です。
男性なら、軽く手を添えてあげると誤射の確率がグッと下がります(座ってするときも)
トイレの流し方にもポイントあり
それは「便器のフタを閉めて流すこと」です。
これにより、便器の水に混じった尿の飛び散りを防ぐことができます。
トイレ掃除をしていてもクサい時は「ココ」を疑え!
トイレのアンモニア臭を和らげるには、
- トイレをこまめに掃除する
- トイレをこまめに換気する
- 便器や床などに尿が飛び散らないようにする
などの対策が有効ですが…
そんなもんは皆さん百も承知でしょう。
わかっています。
これまでの解説は、すべて布石です。
当サイトでは、更に一歩踏み込んで「おしっこ臭を撲滅する方法」について紹介します(トイレだけに)。
おしっこ臭い原因はココだ!
ずばり、便器の根本です。
トイレの床の表面は水が浸透しないよう、合成樹脂のシートなどで覆われていますが、便器と床の間にはわずかな隙間が空いています。
河川が上流から下流に流れるように、便器に垂れてしまったオシッコは、最終的にこのスキマに流れ着きます。
さらに、戸建て・マンション問わず、ほとんどの家庭のトイレの床下地には「木」が使われています。
雨が乾いた大地に潤いを与えるように、隙間に侵入したオシッコは、内部で木の床材にどんどん染み込んでしまいます。
こうなると、床の表面をいくら拭こうが無駄です。
こうして、誰かが粗相(そそう)してしまう度に、この隙間にはどんどんとオシッコ貯金が溜まっていきます。
これで「掃除をしても匂いがとれないワケ」が理解いただけたでしょうか?
掃除できないなら塞いどけ!
今をときめく歌手のAdoさんは、かつて「くせぇクチ塞げや、限界です」という名言を残しています。
このことから、掃除できないような隙間なら「塞ぐ」というのが最良の手段だということがわかります。
では、何で塞いだら良いのか?
絶対条件は「水が染みない」ということです。
こんなとき、プロの職人が使うのはシリコンコーキング剤です。
ただし、コレを使いこなすのは中々難しいため、素人が使うのにはオススメできません。
ミスったりしたら、剥がすのが結構大変です。
そんなわけでおすすめなのが、トイレの隙間専用のコーキング剤です。
この製品は、シャープ化学の『トイレのスキマフィル』といいます。
コイツの良いところは、固まりさえすれば剥がせるということ。
失敗しても剥がせるというのは、DIYでは嬉しいポイントです。
コーキング自体にオシッコが沁み込むかは分かりませんが、汚れたりボロボロになったとしても後で剥がせます。
特に賃貸なら、選択肢はコレ一択でしょう。
また、透明タイプのコーキングなので、どんな色のトイレにも馴染んで目立ちません。
量も丁度よく、1回分プラスアルファくらいなので、使いきれず後始末に困ることもありません。
価格も千円でお釣りがくる位なので、コスパも良いです。
難点は取り扱っているお店が少ないということです。
大型のホームセンターでも売っていなかったり、隠れた人気商品なのか品切れだったりします。
また、「トイレの隙間専用」というマニアック過ぎる商品なので、どのコーナーに置いてあるかを探すのも大変だったりします。
ちなみに私が購入したお店では、トイレコーナーでも接着剤コーナーでもなく、養生コーナーに置いてありました。
なので、どうしても今欲しい!という状況でなければ通販サイトを利用したほうが絶対ストレスは少ないはずです。
やり方の手順について(メーカー公式)
それでは、メーカー公式の『トイレのスキマフィル』の作業手順を紹介します。
①マスキングテープを貼る
便器と床のスキマ部分をきれいに清掃し、マスキングテープを貼る。
②スキマフィルを絞る
パウチにしっかり穴を開けて、ノズルを締める。
手で絞りながらゆっくりスキマに盛り付ける。
③ヘラでならす
完全に固まるまで手で触ったり、何かが触れないようにして下さい。
④マスキングテープを剥がす
剥す時は、内部まで完全に固まっていることを確認して下さい。
シャープ化学『トイレのスキマフィル』商品ページより抜粋
ここで言っておきたいのが、キレイに施工するのは中々大変だということ。
チューブから絞り出しつつ、狭いトイレの便器の付け根を一周しなければなりません。
さらに、施工する際の下準備として、余計なところにペーストがつかないようにマスキングをしておく必要があります。
また、固まるまでは半固形の物体なので、あちこちに着かないように注意が必要です。
服についたら多分取れません。作業は汚れてもいい服装で行うのをおすすめします。
施工する際に隙間が出来てしまうと、そこからオシッコが入り込んでしまうので、ヘラを使って全周キッチリ仕上げなければなりません。
ただ、ヘラで隙間無くコーキング剤を詰めるのは、慣れていない人にとっては難しい作業となります。
実際商品レビューでも、「作業が大変で思った仕上がりにならなかった」という声がチラホラ見受けられました。
ですが、当サイトでは秘策を発見しておりますのでご安心を。
やり方の手順について(メーカー非公式)
私が提案するのはもっと簡単な方法です。
それは、「指で塗る」というもの。
素人が慣れないヘラを使おうとしても、失敗する確率が上がるだけです。
その点、指は生まれ持った身体の一部であり、細かい作業を最も得意とする部位です。
もちろん、指で塗ればコーキング剤が手に付きますし、洗っても中々取れません。
しかし、指一本を犠牲にする代わりに、ある程度の仕上がりを手に入れることができます。
コーキング剤が指に付いて大丈夫かは分かりませんが、今もこの記事を書くことが出来ているので、少なくとも壊死したりポロッと取れることはなさそうです。
私の指に異変はないため素手でも問題はないと思いますが、心配な人は薄手のゴム手袋をはめて行うと良いかもしれません。
それでは、正規の手順を簡略化した、メーカー非公式の手順について解説していきます。
①清掃するが、マスキングテープは貼らない
埋める部分が汚れていると、スキマフィルが上手く定着しない可能性があるため、隙間の周辺をトイレクリーナーでサッと拭いて乾かします。
マスキングテープは面倒くさいので貼りません。これで作業時間を大幅に短縮することができます。
②スキマフィルを絞る
『トイレのスキマフィル』のノズルを使ってパウチに穴を開けてから、ノズルを取り付けます。
これで、準備は万端です。
パウチを手で絞りながら、ゆっくりスキマに盛り付けていきます。
このとき、全ての隙間が埋まっていなくても構いません。
ただし、後からならす際に確実に隙間が埋まるよう、量を調整してください。
③指でならす
一周グルっと盛れたら、人差し指を使い、便器と床の隙間をなぞるようにスキマフィルをならしていきます。
余分なスキマフィルが出たら、その都度人差し指でこまめに拭っていきます。
このとき指に付いた余分なスキマフィルは、クッキングペーパーや紙タオルなどで拭き取ってください。
この作業は一気に全周行うのではなく、いくつかのパートに分けて行うと失敗しにくいです。
パートとパートの継ぎ目をしっかりとならすのがポイントで、ここをキッチリ押さえると、きれいな仕上がりになります。
下準備(マスキング)を大胆に端折った分、この工程は集中して、埋め残しが無いように最新の注意を払いましょう。
これにて作業は完了。あとは固まるのを待つだけです。
このやり方は、メーカー公式の手順と、実はあまり変わりません。
違うのは・・・
①マスキングテープを使わない
②ならすのにヘラではなく、指を使う
この2点だけです。
しかしこの2点が、実際の作業において大きな違いを生み出します。
かかる手間と時間は1/2ほどになり、作業が恐ろしく楽になります。
仮に失敗したとしても、完全に固まったら後から剥がせます。
なので、ここは失敗を恐れず強気に行きましょう!
今回のまとめ
トイレのオシッコ(アンモニア)臭は、尿の飛沫がトイレの中に飛び散ることにより発生します。
オシッコ臭を解消する方法には、
・トイレをこまめに掃除する
・トイレをこまめに換気する
・便器や床などに尿が飛び散らないようにする
…などがあります。
ただし上記の対策をしていても、オシッコ臭がとれないことがあります。
そのような場合は、便器と床の間のわずかな隙間が、ニオイの発生源となっている可能性があります。
このスキマはとても狭いため掃除することはできませんが、専用のコーキング剤が売っているため自分で塞ぐことができます。
本記事では、
・メーカーの取説どおりの手順
・もっとカンタンな手順
…の2つの方法を紹介しました。
どちらの方法にするかは、自己責任の上で決めてもらえればと思います。
実際試してみて「トイレのおしっこ臭から開放された」という方がいたら、ぜひコメントをよろしくお願いします。
また「効果が無かった」「失敗した…」「この方法のほうが良いよ」などの情報も、同じ悩みを持つ人の手助けになります。是非コメント欄へ書き込みをお願いします。
最後に、この記事で紹介した方法に必要なアイテムのほか、おすすめのトイレグッズを紹介してお別れとなります⬇
これがなきゃ始まらない!『トイレのスキマフィル』
今回の主役がコレ。塗ってはがせる、便器と床のスキマ埋め(コーキング)剤です。
水や尿の浸入をブロックしてくれるだけでなく、すでにしみ込んでしまったオシッコの臭いを封じ込めてくれます。
価格は千円あれば、じゅうぶんお釣りがくる位の金額です。
下準備はコレさえあればOK!『トイレクイックル トイレ用そうじシート』
上で紹介したコーキング剤を施工する前の下準備(清掃)に使います。
1枚でトイレまるごと使えるためコスパも良く(約2〜30円/枚)、使用後はトイレにそのまま流すことができます。
厚手で丈夫な凸凹シート、汚れ落ちの良い洗浄液をたっぷり配合、便器はもちろん壁や床などにも使える…など、使い勝手は個人的に最強クラスです。
トイレはやっぱりいい匂いが良い!『消臭元 クリーン コンパクト』
トイレが綺麗になったら、気分的に置きたくなるのがトイレの消臭(芳香)剤。
この製品はコンパクトかつスッキリした見た目で、インテリアに溶け込みます。
吊り棚やタオル掛けにも置けるので、掃除のジャマになりませんし、床置きタイプとは異なりオシッコ飛沫の被弾を受けにくいです。
当サイトは「開放」をコンセプトとしています。
今回紹介したもの以外で、効果的な方法やアイデアがありましたら、コメント欄にて知識を開放をして頂けると幸いです。
扱ってほしいテーマがある場合も、ぜひコメント欄までよろしくお願いします!
コメント